-人生設計のヒント集-
雇用形態には雇用期間の定めがない「正規雇用」と、パートやアルバイト、派遣社員、契約社員などの「非正規雇用」があります。
非正規雇用の割合は雇用者全体のおよそ4割で、中でも約1割の人は正社員として働く機会がなかった人(不本意非正規雇用)といわれています。
非正規雇用には正規雇用と比べて賃金が低い、雇用が不安定などのデメリットがある一方で「自分の都合の良い時間に働ける」「家庭の事情と両立しやすい」などの理由から、あえて非正規雇用を選んでいる人もいます。
近頃では時短勤務やフレックスタイム、テレワークなど、時間や勤務地を自分で決めるという働き方の選択もできるようになってきました。
参考:厚生労働省「令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査」
2020年の転職入職率を性別、年齢別にみると、多くの年齢で女性の方が高いことが分かります。転職の理由は「定年・契約期間の満了」が最も多く、次に多い理由は、男性では「給料等収入が少なかった」、女性では「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」となっています。
また、転職によって「給料が上がった」人は34.9%、「減少した」人は35.9%「変わらない」人は28.4%となっています。
転職入職率とは:常用労働者のうち、転職入職者(企業を転職した人のことで、職前1年以内に他の企業で就業していた人)の割合
転職は、誰にでも考えられる転機の一つ。
「いつかのチャンス」を待つのもいいけれど、「○歳までに」と具体的な目標を決めると、
自分の生き方が見えてくるかもしれません。「ライフデザインマップ」を描きながら、予想してみましょう。
共働きの世帯は年々増加しており、1997年には専業主婦世帯を上回り、2019年には66.2%を占めています。
女性の就業率は、結婚・出産期にあたる年代で低下する「M字カーブ」とよばれる推移を示してきましたが、最近30年の間でM字のくぼみが浅くなり、全体的な就業率も上がっています。
その背景として、保育所や育児休業制度などが整備・充実されたほか、国の調査(H28年)では「子どもができても働き続ける方がいい」と答える人が男女ともに5割を上回っており、共働きに対する考え方が変化しているといえます。
広島県に暮らす女性の育児休業取得率は96.5%で、全国と比べて高い水準で推移しています。また、男性も全国を上回る水準で上昇傾向を示していますが、13%にとどまっており、女性の取得率と比べると大きな開きがあります。
「育児休業制度」とは:子が1歳に達するまで(父母共に育児休業を取得する場合、子が1歳2か月に達するまでの1年間)、
申し出により育児に専念できる休業を取ることができる制度。また、産後8週間以内に父が育児休業を取得した場合は、再度、父が育児休業を取得できます(パパ休暇)。
生涯賃金とは、労働者が一生の内に得ることができる賃金総額のことをいいます。結婚・出産・子育ての時期に離職を選択するか、正規雇用と非正規雇用のいずれを選ぶかなどで、その金額は大幅に変わってきます。
出典:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2021」
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
女性の転職・求人情報Woman Career
bydoda「女性の平均年収ランキング調べ
」より作成